樹々の家コラム

日野原重明先生のご逝去

生涯現役を貫いてこられた、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さん(105歳)が昨日ご逝去
されました。
命の大切さ多くの方達に伝え、天命を全うされました。
日野原重明先生のご逝去


「心願に生きる」より・・・・
(日野原)~ 
 
「僕はいま人生において 最も大切だと思うことを、次の世代の人に伝えていく活動を 続けて
いるんです。
僕の話を聞いた若い人たちが何かを感じ取ってくれて、 僕たちの頭を乗り越えて前進してくれたら
いいなと。

その1つとして僕は2年前から2週間に1回は小学校に出向いて、10歳の子どもを相手に45分間
の授業をやっています。
最初に校歌を歌ってもらいます。 前奏が始まると子どもたちの間に入って、僕がタクトを振るの。
すると子どもたちは外から来た年配の先生僕らの歌を指揮してくれたというので、心が一体に
なるんですね。
 
僕が一貫してテーマとしているのは命の尊さです。難しい問題だからなかなか分からないけれどもね。
でも「自分が生きていると思っている人は手を挙げてごらん」と言ったら、全員が挙げるんです。
「では命はどこにあるの」って質問すると、心臓に手を当てて「ここにあります」と答える子がいます。
僕は聴診器を渡して隣同士で心臓の音を聞いてもらって、このように話を続けるんです。
「心臓は確かに大切な臓器だけれども、これは頭や手足に血液を送るポンプであり、
命ではない。命とは感じるもので、目には見えないんだ。
君たちね。・・・
目には見えないけれども大切なものを考えてごらん。
空気見えるの?
酸素は?
風が見えるの? 
でもその空気があるから僕たちは生きている。
このように本当に大切なものは目には見えないんだよ」と。
それから僕が言うのは「命はなぜ目に見えないか。
それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。
死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう。

どうか一度しかない自分の時間、 命をどのように使うかしっかり考えながら生きていってほしい。」
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日野原先生は人々に命の大切さを伝え、多くの思いを残されました。

この世に誕生して人にはそれぞれ持って生まれた「命」(素質・能力)があります。
この命を知って(知命)、それを十二分に開花させるべく努力すること(立命)と言いますが

命を開花され、天国に旅立たれた先生・・・・・ご冥福をお祈りいたします。


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