樹々の家コラム

おかげさま!

春の長雨も止み、暖かな陽気になりました。花

私の愛読書であります、月刊誌の「知致」より、少し気になるこの様な文面が掲載されて

いましたので、お彼岸に因みご紹介させて頂きます。

おかげさま!

***おかげさま***

ある年代では「おかげさま」という言葉を知らないといいます。

また、ある年代では知っているけれど使ったことがない、どんな場面で使うのか教えてほしいと

言われました。

「おかげさま」の意味をみんなで考えましょう。

「おかげさま」は、もともとは「陰」でなく、元である日や月の「光」を意識した言葉です。
日本人は大切なものは明らかにしないで感じるのです。

伊勢神宮の内宮にお参りをさせていただく時、白い御帷が下がっています。
本質を明らかにしないで感じるのです。

参拝の時、御帷が揺れ、舞い上がり、光が内から輝きだしお迎えくださいます。
そのお光を感じ、自分の内なる光を感じる時でもあります。

悪かったことは自分のせいと反省し、
良かったことは「有り難い」「おかげさまで」と、光と陰を捉える日本人の絶妙な考え方があります。

大自然や目に見えないものに畏敬の念をもっていたからです。
(畏敬の念とは、敬い尊ぶ感情)

「おかげさま」は何も特定の宗教を持たずとも、八百万の神々とひとつ命を生きている日本人の
深い信仰心を表す言葉なのです。
本質をそのまま語らないで感じる、日本人の美意識が生んだ究極の言葉が「おかげさま」ならば
「おかげさま」の究極の反対は「ひかり」なのです。

「おかげさま」は英語に訳せない大和言葉です。
ご祖先さまが残してくださった究極の光の言葉を、未来を照らす言葉として大切に使い続けて
いきたいものです。


削除
おかげさま!
    コメント(0)