樹々の家コラム

宿命と運命の違い

運命という言葉を口にすることがあるかと思いますが、では自分の宿命などを考えことがありますか?

人間の生には宿命と運命があります。

ではその違いって、いったい何でしょう?.....びっくり

一般的には、宿命も運命も同じような感覚で、単に運命と呼ばれていますが、二つははっきりとした

違いがあります。

宿命は文字の通り命に宿っているもので、生まれながらにして持っているもの。

それは何代もの血を受け継いで来ていますし、変えることはできません。

でも運命は変えられます。

運命は自分の手で運ぶもの。どちらへ運ぶか、どこから運んでくるかは自分次第ということです。

宿命と運命を一本の樹木に例えて説明しましょう。

宿命と運命の違い

ある土壌に大きく伸びていく枝・葉、それぞれを支える幹・根の全てが「運命」に相当します。

しかし、その根元を作り上げた一粒の種は樹木に於ける「宿命」以外の何物でもありません。

ただ一粒の種がどんなに立派な宿命を所有していたとしても、大木になる土壌に生まれるとは限らないのです。

それは学者の要素(宿命)を持って生まれた者が、学問に理解ある両親に恵まれるとは限らないのと同じです。

学者の要素を持つ者が商人の家に生を受けたり、商人の要素を持つ者が学者の両親を持つこともあります。

そこに人間としての悲喜こもごもが生まれることになるのです。

ある宿命が、どこの家系に生まれ、どのような両親を与えられ、どのような家族構成に囲まれて、どのような

教えを受けるのか・・といった土壌を土台として運命の花がやがて咲いていくのです。

さらに、自分自身を支えてくれる配偶者や従って来てくれる子供達が、花に実を付けるかどうかの運命

そのものなんです。

算命学は宗教と比べられることがありますが、まったく違うものです。

宗教の思想が「全ての人の平等」を唱えているのに対して、算命学は「不平等」で人間はスタートしています。

また運命は固定されたものではなく、自由にどこにでも進めていかれるものと説いています。

過去を振り返ってあの時はそうなる運命だったというのは、全てを正しく語ってはいません。

運命とは最初から決定しているものではなく、自分自身が起こす原因があって、結果的に生まれてくるものなのですから。

生きていく上で、道に迷った時には一度立ち止まって考えてみて下さい。キラキラ
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宿命と運命の違い
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